家族で過ごす時間の大切さ、人とのつながりの温かさ。「恵庭に移住して良かった!」

家族で過ごす時間の大切さ、人とのつながりの温かさ。「恵庭に移住して良かった!」

今回のご紹介は、2023年7月に「茨城県つくば市」から「恵庭市」へ移住された稲垣さんご家族です。移住ストーリーを奥様にお伺いしました。

移住したきっかけや経緯を教えてください!
移住のきっかけは「子育て環境」が大きいです。
2020年9月頃から「いつか移住したい」という話は出ていましたが、具体的な話にはならず終わっていました。
2022年4月に長女が小学校に入学し、学校生活が始まると少しずつ子育て環境に疑問を抱くようになりました。
住んでいた茨城県つくば市は、もともと緑も多く、どちらかと言えば自然が多い場所でしたが、人口が増え続けていたので、自然が少なくなってきたこと、ファミリー層の流入が多かったため子どもの数もものすごい勢いで増え、小学校はマンモス校と呼ばれ校舎も足りず、プレハブで授業を受けるような状態でした。
学校生活も、人数が多く縦のつながりも少なく、クラスも多かったので、友達をつくるのも大変な状況でした。
行事もクラスごとに行われていたり、流れ作業的にせざるを得ない環境だったので「これでいいのかな・・・」と思うようになりました。
勉強もしてほしいけれど、人とのつながりも学んでほしいと考えていたので、そこから「移住して、のびのびと人と関われる環境で、自然にも触れながら子供を育てたい」と強く思うようになったのがきっかけです。

2023年1月に恵庭市オーダーメイドツアーを利用された稲垣さん。
市内小中学校・小児科・商業施設など「移住後の暮らし」を見据えた施設を中心に見学されていました。

家族で過ごす時間の大切さ、人とのつながりの温かさ。「恵庭に移住して良かった!」
移住先を恵庭市に決めた理由を教えてください。
まずは「子育て環境が充実しているところ」を、全国(関東・東北・北海道など)から探しました。
その中でも、「人口があまり多くないこと」
「自然と触れ合える学校があること」
「雪遊びができるけど雪があまり多くないところ」
「夫の仕事先があること」など、移住後の暮らしや生活に必要なキーワードを絞っていく中で、「恵庭市」が候補に挙がっていました。
更に恵庭市のことを調べていくうちに、
「自然と触れ合える松恵小学校(恵庭市特別認定入学指定校)があること」
「道内でも雪が少なめだということ」
「人口が増えつつあるけれどそこまで多くないこと」
「札幌市で仕事探しができること」
そして「子育て環境」が自分たちにとって良かったこと等が、最終的に移住先を恵庭市とした決め手になりました。
移住後のお仕事について教えてください!
移住前、夫は印刷会社勤め・私は育休中でした。
夫は元々、「移住後は農業的な仕事をしてみたい」という願望がありましたが、現実的に難しそうと判断。
そのため、前職の経験を活かせるような仕事を探すことに。
「給与・勤務時間・福利厚生」「恵庭から通勤が可能か」「実際に暮らしていけるか」「移住する目的も叶えられるか」などを重視し、就職後のワークライフバランスを考えながら夫婦で転職サイトを見て話し合いを重ねた結果、札幌の会社に転職することが決まりました。
今では勤務時間も前職より短くなり、平日に子どもたちと夕食がとれる日も増え、夫は喜んでいます。
家族の時間も増えたことで、子どもたちも夫と話す機会が増え、より信頼関係も強くなったと感じています。
私はつくば市に住んでいた時は「育休中」でした。
移住後は同じ会社の北海道支部で「育休復帰」し働く予定でしたが、子どもの保育園入園のタイミングが合わず退職しました。
移住後、新しい趣味などはできましたか?
移住してきて、自然をより身近に感じたタイミングで、元々興味があった自給自足を思い出し、畑を借りて野菜の自給自足に挑戦することに。
自分たちで育てた野菜を食べることはもちろん、育てる過程を子どもたちにも知ってほしい、自分たちで作る楽しさを感じてほしい思いから始めたことですが、それが今では趣味になっています。
住居の探し方、移住後の暮らし方について教えてください!
現在、恵み野地区の戸建てを借りています。はじめはアパートを借りようと思っていたのですが、民間不動産サイトでタイミングよく戸建ての借家が見つかり、ここに決めました!
移住後の暮らしは、のんびり・・・とまではいきませんが、日々の生活を丁寧に過ごせていると思います。自給自足にトライしているおかげか、小さな変化にも気付き感謝できるようになったり、幸せを感じられるようになったり、それを家族で共有したり。金銭面での水準は下がったと思いますが、気持ちの面での満足度はとても上がり、結果的に移住して良かったなというのが今の気持ちです。

2024年8月、ご家族皆さんそろって「恵庭移住者交流会」に参加いただきました。
移住者同士楽しくおしゃべりをしながら、ピザ作りを楽しみました。

家族で過ごす時間の大切さ、人とのつながりの温かさ。「恵庭に移住して良かった!」
移住前と移住後で、生活に違いはありましたか?
移住前と移住後で一番の違いは、私たち家族が自然に触れる生活をしていることです。
移住前の子育て環境は、自然は近くにあるものの、人口増加の影響からか禁止ルールが増え、のびのび遊べるものではなくなっていました。自然と触れたいのにそれが出来ないもどかしさから、家の中で過ごす日も多かったかなと思います。
ですが、移住してからは近くにのびのび遊べる場所があったり、畑を借りる場所も近場なので、より土に触れる生活となり、子どもたちが汚れを気にせず裸足になって、土まみれになりながら遊ぶ姿が多くなりました。
子どもたちの笑顔もより増えましたし、体力もついてきて、最近は風邪をひいて何日も寝込むなんてことは少なくなりました。
家族で過ごす時間の大切さ、人とのつながりの温かさ。「恵庭に移住して良かった!」
冬の暮らしはいかがでしょうか?
冬の雪生活は初めてのことでした。外出時のスノーブーツ生活にはなかなか慣れず・・・(笑)子どもたちも一時期は、支度に時間がかかることへのストレスがすごかったです。
雪遊びは楽しいけれど、その前後の準備に慣れるのには時間がかかりました。雪解けが始まる頃にようやく慣れてきたので、今年の冬は大丈夫かなと思っています。
移住後の暮らしで、気づいたことがあれば教えてください。
移住して環境や生活スタイルが変わり不安がありましたが、恵庭市民の方がとても優しく声をかけてくれたり、心配してくれたり、野菜のおすそ分けをしてくれたり!(笑)
人があたたかいなぁ・・・、本来そうだよなぁ・・・、と気付きました。
人と人との助け合いがあって成り立つものだよな と、この1年で強く感じていますし、それに気付けたことで、これからの人生がより充実していくこと間違いなしだと思っています。

人と人とのつながりは、より人生を豊かにする要素の1つですよね。
移住先の恵庭市で、もっとたくさんのつながりが出来るよう「移住者交流会」の開催など、私たちもサポートします!

家族で過ごす時間の大切さ、人とのつながりの温かさ。「恵庭に移住して良かった!」
最後に、移住を考えている方に向け、メッセージをお願いします!
移住を考えている方は、自分が将来こうしていたいとか、こうなりたいとかのビジョンを強くもっている方が多いと思います。
でも、その思いだけではなかなか行動することが難しいと思っていると思うんです。
やっぱり生活していくわけなので、お金の問題は避けては通れませんし、環境に慣れるか…そこに馴染めるか…子どもがいる方は子育て環境は合うのか…子供は大丈夫だろうか…?と不安や心配をあげたらキリがないと思います。
私たちも実際にたくさんの不安や心配があり、夫婦でぶつかったり、諦めようとしたときもありました。
移住前のつくば市では家も買っていましたし、移住すると娘は転校することになりますしね。
でも、色々な心配や不安がある中で、それでも移住を決断してそれを実行にうつせたのは「家族での生活をより豊かにしたい」という思いと「行動力」だと思うんです。
色々な思いで移住を考えている方。無理だ、難しいと感じている方。まずは、行動してみませんか。
夫婦で真剣に話し合うでもよし、どんな移住先があって、どんな生活ができるのか調べるのも行動です。
小さな初めの一歩が積み重なっていけばいくほど、きっと移住が実現しますよ。
移住したい理由はなんでしょうか。私たちは「○○をやりたい」「カフェを開きたい」など大きな夢があったわけではありません。ただ「子どもと自然豊かな場所で暮らしたい」という思いで行動しました。
大きな夢や理由がなくても、移住はできます。自分や家族がどうしたいのかを大切にとことん話して、迷って、悩んで、進めてみてください。
人生は一度きりなので、移住したい思いをとことん共有したうえで悔いのない選択(移住しなくても)ができますように。
家族で過ごす時間の大切さ、人とのつながりの温かさ。「恵庭に移住して良かった!」

稲垣さん、ありがとうございました!
まちづくり推進課では、日頃から各地の移住希望者さんとお話しさせていただく機会がありますが、
やはり実際に移住された方の「生の声」は、説得力と込められた思いがひとしおですね。
稲垣さんが移住を考えるきっかけとなった、移住前の環境や、お子さまの将来のこと。
きっと、その他にも数えきれないくらいの様々なことを、ご夫婦でたくさん話し合いを重ね、迷って、悩んだことと思います。
それでも最終的に移住を決断できたのは、稲垣さんご夫婦の「移住への強い思い」と「行動力」のたまものだと感じました。
移住先として恵庭市を選び「家族で過ごす時間の大切さ」「人とのつながりの温かさ」などを、より強く感じていただけたこと、本当に嬉しく思います。
この記事を見ている方も、稲垣さんのように、どうか悔いのない選択ができますように!